飛翔のバンダ

ウディーヤーナ・バンダ

飛翔のバンダ(ウディーヤーナ・バンダ)

飛翔のバンダ(ウディーヤーナ バンダ)は、腹部内臓の機能を整え、消化の働きを促進。消化管にたまっている毒素を排泄すると言われる。 

ウッディーヤーナというのは「飛び立つ」ということ。厳密に言えばこれはアサナではなく、自制のバンダ。バンダとはプラーナ(エネルギー)の流れをコントロールし、プラーナ、つまりエネルギーが下腹部より頭の方へ向かって流れる。

タダーサナで直立する。両足を25cmくらい開く。少し前かがみになり、膝を少し曲げる。両手の指を広げて、手のひらを太ももにおく。頭を下げ、顎を胸骨のすぐ上の量胸骨の間のくぼみにつける。

息をいっぱいに吸い込み、肺から空気を一気に押し出すように遠く息を吐く。息を吐き切ったらそのまま止める(息は吸わない)。腹部全体を背骨に引きつける。両手で腿を押さえつけるようにして腹部を背中の方に収縮させ、胸骨に向けて引き上げる。腹部は引っ込めたまま両手を両腰に持ってくる。腹部は引っ込めたまま、また、顎を胸骨につけたまま、背骨と両足を伸ばす。

次に顎と頭部はこの状態を保ったまま腹部を緩める。顎と頭を動かすと、心臓に無理がかかる。ゆっくり息を吸う。

ポーズ名

日本語名
飛翔のバンダ

英語名
Upward Abdominal Lock

サンスクリット語名
ウディーヤーナ・バンダ、ウッディーヤーナ・バンダ

禁忌並びに注意事項

  • ベテランのヨギの指導のもと行うこと
  • 6〜8回以上は繰り返さない
  • 1日1回しか行ってはならない。
  • 排尿、排便後の空腹時に行うこと。
  • 初めは立った姿勢でウッディーヤーナ・バンダを練習し、次にプラーナヤーマの準備段階として座った状態で行う。この場合は各種のプラーナヤーマにおいて吐息(レーチャカ)、および息を止めている間(クンバカ)に行う。

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